モノゴイ



メキシコでは年令によってモノゴイの仕方もさまざま。
3才くらいから10才くらいまでのコドモたちはガムを売りに来ます。
1コ1ペソ(16円)で大喜び! そして兄から買ったら妹からも買うハメしばし。
中年になると、人形や刺繍の入ったハンカチなど、民芸品を広げています。
たいてい産まれたての赤チャンが布にくるまって横で寝てたり。(数年でガム売りに成長)
ついに老人ともなると、もう物は売らず、とにかくしゃがれた声で
「おなかがすいていますのじゃ〜…」と手を出しながらおっしゃるのです。
最近、モノゴイのヒトたちにもナワバリがある事を発見。いつも皆同じ場所にいます。
酒屋さんのそばで座ってる、80才くらいのおばぁさん。
ワタシがいつも楽しみにチェックするのが、くつした!
服はボロボロなのに、くつしただけカラフルな水玉模様や、
ストライプ、ピンク地にハート柄などなど、超おしゃれ! ボロを着ててもくつしたは錦〜。
教会をナワバリにしてるおばあさんもいます。
ある日、外装のレリーフにハトが巣喰ってる様子をぼんやり眺めていたら、
「めぐんでくだされ〜…」と横からおばーさんに言われました。
メキシコの一番人気の神様「グアダルーペの聖母」のTシャツを着ていて、
教会の前にいたこともあってか、しゃーないと思いガマグチをバコっと開けたワタシの横で
「5ペソおくれ〜…」
……な・なにー!
希望金額ちゃっかり言うとは!!!
財布閉じてすたすた去りましただ。
その後、このおばーさんに道ですれ違う機会が何度もあり、ふと気付いたのは
どぅもこのおばーさんは、モノゴイを好きでやってるぽい…。
夕方になって聖母のTシャツの上にセーターを来てシャキシャキ歩いてる姿は、
まさに「仕事帰り」……。
メキシコではポケットに小銭を!!

今回のメキシコ語:ガム=チクレ(CHICLE)



[▲トップにもどる] [←前の作品へ][次の作品へ→] ご意見・ご感想、おまちしています!